日本プライマリケア・連合学会学術大会でダブル受賞!

6月20-22日、北海道札幌市にて第16回日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)学術大会が開催されました。

当科からも指導医・専攻医のみならず、初期研修医や学生も参加し、それぞれにとって有意義な学びの機会となりました。

数ある演題の中から、宮森先生が「学術大会長賞優秀演題賞」を、重信先生が「最優秀ポスター賞」を受賞しました。おめでとうございます!

今後も学会活動を通じて研鑽を重ね、よりよい医療の実現に貢献していきたいと思います。

【研究紹介】COVID-19後の四肢切断リスク上昇 - 医療レセプトデータベースによる大規模観察研究より

2025年5月23日、宮森先生らの研究グループは、COVID-19感染者における四肢切断リスクの上昇」を報告しました(Journal of Diabetes Investigation誌)。
研究概要
本研究は、日本の公的医療保険データ(約310万組のマッチドペア)を用いた大規模コホート研究です。感染歴のある人は、ない人に比べて切断の発生率が約2.3倍と有意に高く、そのリスクは2年以上持続することが分かりました。特に、持病を複数持つ方(Charlson併存疾患指数≧2)では、さらにリスクが高まる傾向が見られました。COVID-19後の血管合併症には長期的な注意が必要であることが示されました。

吉田先生の論文がAging Clinical and Experimental Researchに掲載されました

Yoshida, S., Miyamori, D. & Ito, M. Effect of the 2018 Japan floods and COVID-19 pandemic on cognitive decline among atomic bomb survivors in Hiroshima, Japan: a retrospective cohort study. Aging Clin Exp Res 37, 152 (2025). https://doi.org/10.1007/s40520-025-03054-z

本研究は、2018年の西日本豪雨とCOVID-19パンデミックという2つの大規模災害が、広島の原爆被爆者の認知機能に与えた影響を調査しました。広島の被爆者16,000名以上を対象に、2016年から2023年までの介護レセプトデータをもとに認知機能の変化を分析しました。その結果、西日本豪雨下では、他の集団と比較して差は見られませんでしたが、パンデミック下で被爆者の認知機能は低下しにくかったことが明らかになりました。戦後約80年となる現在においても、被爆者として生きてきた社会的な背景が日常の健康状態に影響している可能性を示しました。

JPCA中国ブロック支部学術集会にて「インスピレーショナルポートフォリオ」に選出されました!

 4月26日、鳥取大学医学部にて日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)中国ブロック支部の学術集会が開催され、当科からも多数の指導医、専攻医が参加しました。

 ポートフォリオ発表会では当科のプログラムから8名の専攻医が日々の診療での学びを振り返ったポートフォリオを発表し、活発な議論が交わされました。

 その中で、相原彩貴先生のポートフォリオが「インスピレーショナルポートフォリオ(評価者の心に残ったポートフォリオ」の1つに選出されました。相原先生おめでとうございます!

 今後も専攻医ひとりひとりの成長を支えられるよう、よりよい指導を続けてまいります。開催に尽力された鳥取大学地域医療学講座の皆さまに心より感謝申し上げます。

 なお、来年度のJPCA中国ブロック支部学術集会は広島での開催が予定されています。実りある会となるよう、準備を進めてまいります。

 

研修医セミナーでレクチャーを行いました!

広島大学病院では、各診療科の持ち回りによって月2回の研修医セミナーを開催しています。

当科では毎年4月に「輸液」をテーマにしたレクチャーを担当しています。

本年は4月17日に重信先生が講師を務め、研修医やリハビリスタッフなど約40名の参加者を前に、輸液の基本について約1時間の講義を行いました。

医師として避けて通ることのできない「輸液」は基本が重要で、臨床の現場ではちょっとした判断の差が大きな影響をもたらすこともあります。参加者の皆さんも真剣な表情で耳を傾けていました。

今後も当科では研修医の成長を支える教育の場づくりに積極的に取り組んでいります。

医局説明会を行います!

7月18日(金)に当科の医局説明会(第2回)を開催いたします。

6月13日に行った第1回には8名の初期研修医の先生方に参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。

 

第2回にもより多くの皆さまにご参加いただけることを楽しみにしております。

総合診療に少しでも興味のある方はぜひご参加ください。

当日は専攻医も多数参加予定ですので、当科の雰囲気を感じていただけるかと思います。

皆さまのご参加を心からお待ちしています!

 

申し込みはこちらからhttps://forms.gle/XaCZQn1a6jDNpJCT8

 

新年度のスタートです!

 例年とは異なり、肌寒さが残る中で新年度が始まりました。当科では、3名の仲間が大学を去られ、新たに4名の仲間が加わり新体制となりました。気持ちを新たに、患者さん一人ひとりに寄り添い、安心いただける医療をめざして引き続き全力で取り組んで参ります。

 今年度もどうぞ広島大学病院 総合内科・総合診療科をよろしくお願い申し上げます。

2024年度のベストティーチャー賞を受賞いたしました!

このたび、2024年度の「ベストティーチャー賞」において、当科の原武先生が選出されました。

ベストティーチャー賞は広島大学病院において、初期研修医の皆さんによる投票により選ばれるもので、1年間を通して特に教育的貢献が大きかった指導医に送られます。

今後も、当科では質の高い教育と研修環境の提供に努めてまいります。

原武先生、受賞おめでとうございます!

石橋花先生の結婚披露宴!

 3月8日、当プログラム所属の石橋花先生の結婚披露宴が開催され、当科スタッフも出席しました。

 新郎新婦のお人柄があふれる、温かく素晴らしい式で、私たちも心が温まりました。

 石橋先生おめでとうございます!!

 

 これからも広大総診は、若手医師の結婚、出産、育児を全力でサポートしていきます。

第7次日本臨床疫学会において優秀口演賞を受賞した研究成果が公開されました!

 このたび、広島大学病院 総合内科・総合診療科の研究チームは、 「COVID-19パンデミック中における肺炎球菌(S. pneumoniae)およびインフルエンザ菌(H. influenzae)の抗菌薬感受性動向の評価:全国抗菌薬耐性データベースを用いた中断時系列解析」 を Journal of Infection and Public Health に発表しました(DOI: 10.1016/j.jiph.2025.102707)。
 本研究では、COVID-19パンデミック中の感染対策が、飛沫感染を主とする S. pneumoniae と H. influenzae の発生率および抗菌薬感受性に与えた影響を評価しました。全国の医療機関からのデータを用いた結果、両菌の検出率は減少したものの、抗菌薬感受性の大きな変化は認められませんでした。一方で、H. influenzae に対するスルバクタム/アンピシリン(SBT/AMP)の感受性がわずかに上昇 する傾向が観察されました。
 この研究は、日本の感染症サーベイランスデータを活用し、感染症流行と抗菌薬耐性の関係を解明する重要な一歩となりました第7次日本臨床疫学会において優秀口演賞を受賞 した報告でもあり、抗菌薬耐性対策の今後の方向性を考える上で貴重な知見を提供します。
 詳細は、上記DOIリンクより論文をご覧ください。今後も感染症制御と抗菌薬適正使用の推進に貢献できるよう、研究を進めてまいります。