医学生が感染症学会デビュー!ビッグデータ解析で鋭く切り込みました

 当科で研究室実習を行った医学科4年生、檀上 裕さんが「日本感染症学会 西日本地方会」にて堂々の学会発表を行いました!(写真は学内での発表時のものです)
テーマは「コロナ対策で、細菌の『薬の効きやすさ』はどう変わった?」です。
マスクや消毒が徹底されたコロナ禍。細菌の「抗菌薬への耐性」の変化について、日本の多施設データ(J-SIPHE)を用いた高度な解析に挑戦しました。
◆ プロ顔負けの統計解析
 今回用いたのは「分割時系列分析」という本格的な統計手法。数十万株という膨大なデータを扱い、「一部の菌では薬が効きやすくなったが、全体としては限定的である」という実証的な結果を報告しました。
感染症の専門家が集まる伝統ある学会の地方会でしたが、檀上さんは落ち着いてプレゼンテーションを行い、質疑応答もしっかりと対応していました。
学生のうちから「医学の最前線」で議論に参加する経験は、将来どのような医師になるにしても大きな糧になるはずです。
当科は、やる気のある学生の「研究してみたい!」「発表してみたい!」を全力でバックアップしています。興味のある方はぜひ見学にお越しください。

第78回広島医学会総会に参加しました

 11月9日、広島県医師会館にて開催された第78回広島医学会総会にて、当科の竹村優李先生がポスター発表を行いました。

 発表演題は「内視鏡所見の経時的変化が追えた自己免疫性胃炎の1例」で、自己免疫性胃炎(AIG)における内視鏡所見の経時的変化を詳細に観察した報告であり、診断経過および病態理解において示唆に富む内容でした。

 当日はフロアから活発な質問や意見が出され、盛会となりました。

 

第31回日本病院総合診療医学会学術総会に参加しました

 9月27日・28日の両日、兵庫県姫路市にて第31回日本病院総合診療医学会学術総会が開催されました。

 当科・当プログラムからは、下記のごとく指導医・専攻医・初期研修医あわせて9名が演題発表を行い、日ごろの臨床・教育・研究の成果を全国の場で共有いたしました。各発表において、参加者との質疑応答を通してさらなる学びや気づきを得ることができました。

 今後も当科では、このような学術活動を通じて総合診療の発展に寄与してまいります!

<発表内容>(発表順)

 長坂早知 急速な増大を認め審査腹腔鏡下生検で診断に至った炎症性筋線維芽細胞腫瘍の1例

 原武大介 高齢者における「正露丸」の頻用とメトヘモグロビン血症の関連が疑われた1例

 惠下田知秀(初期研修医) ペースメーカー抜去後のリード遺残を背景に発症した感染性心内膜炎の1例

 正木龍太郎(広島市立北部医療センター安佐市民病院) 大腸菌菌血症が並存した副鼻腔真菌症症例における診断プロセスの振り返り

 渡邊凌平 Red flagを契機に診断に至った骨原発非ホジキンリンパ腫

 相原彩貴(広島市立北部医療センター安佐市民病院) 未指摘のシェーグレン症候群患者に血栓性血小板減少性紫斑病を発症した1例

 秋本尚光 双方向性シャントを伴う心房中隔欠損症に合併した僧帽弁感染性心内膜炎の1例

 宮川玄太朗 バソプレシン分泌過剰症を合併した筋萎縮性側索硬化症の1例

 大本夏光(広島市立北部医療センター安佐市民病院) 薬疹と特異的皮疹の鑑別に難渋した成人Still病(AOSD)の1例

JPCA 第22回秋季生涯教育セミナーの講師を務めます!

 11月2日と3日、大阪で日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)主催の秋季生涯教育セミナーが開催されます。

 若手医師からベテラン医師、歯科医師、薬剤師の方まで学べる様々なワークショップが用意された一大セミナーですが、当科からは吉田先生、重信先生の2名が講師として参加しますので、よろしくお願いします。ぜひ現地でお会いしましょう!

<担当ワークショップ>

 ・吉田先生:【PCR-Connect2025】プライマリ・ケア研究を始めたい、あなたに贈るワークショップ:リサーチクエスチョンを作ってみよう!

 ・重信先生:思い通りにいかない困難を飼いならす~“悪役”から学ぶ家庭医療~

 

菅野先生のグループの論文が「Current Issues in Molecular Biology」に掲載されました!

Title: Integrator Complex Subunit 6 Regulates Biological Nature of Hepatocellular Carcinoma by Modulating Epithelial–Mesenchymal Transition

本論文では、肝細胞癌における Integrator Complex Subunit 6(INTS6) の役割を明らかにしました。
INTS6 の発現低下は再発リスクや予後不良と関連しており、また INTS6 を小活性化RNA(saRNA)で誘導することで、がん細胞の浸潤・増殖が抑制され、抗がん剤ソラフェニブへの感受性が高まることを示しました。

本研究成果は、INTS6 を標的とした新規治療戦略 の可能性を提示するものであり、将来的な臨床応用が期待されます。

論文はこちらからご覧いただけます:
👉 https://www.mdpi.com/1467-3045/47/9/733

広島県医師会速報「専攻医の主張」に掲載されました!

 広島県医師会より発行された「広島県医師会速報(第2634号)」に、当プログラムの専攻医1年目 岸槌雄太郎先生(広島西医療センター)の文章が掲載されました。

 タイトルは「3年間の研修をスタートして」で、これから総合診療に関わる意志としての意気込みを力強く宣言してくれています。

 ぜひご一読ください。

 

 広島県医師会HP:https://www.hiroshima.med.or.jp/ishi/sokuho/

原武先生の論文が Internal Medicine に掲載されました。

Title: A Case of Splenic Infarction Associated with Sickle Cell Trait: Diagnosis Based on a Characteristic History of Climbing Mt. Fuji, with a Brief Literature Review

本論文では、富士登山を契機に発症した脾梗塞をきっかけに診断された 鎌状赤血球形質(Sickle Cell Trait: SCT) の症例を報告しています。
SCTは日本では稀な病態ですが、外国籍の登山者や在住者では遭遇しうる重要な臨床課題です。本報告では、国内でこれまでに報告された症例のレビューも併せて行い、医療者における認識向上の一助となることを目的としています。

論文はこちらからご覧いただけます:https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5654-25/_article

総合診療セミナー2025を開催しました!

 

 8月2日(土)、昨年に引き続き八尾徳洲会総合病院のDr. Joel Branchを講師にお迎えし、「診断力アップセミナー ~総合診療セミナー2025~」を開催しました。

 セミナーでは広島大学病院の秋本尚光先生、北部医療センター安佐市民病院の楪雄太郎先生が提示した症例を題材に、Dr. Branchが病歴、身体所見に徹底的にフォーカスし、フロアとのディスカッションを経て診断に至る過程を深堀しました。臨床推論の醍醐味を存分に味わえる、気が付けばあっという間の3時間半でした。

 来年度以降もDr. Branchが登壇予定です!臨床推論に興味がある方はぜひご参加ください!

 

宮森先生の論文がBMC Psychiatryに掲載されました

この度、宮森先生らの研究論文が、精神医学分野のQ1ジャーナルである『BMC Psychiatry』に掲載されました。
論文タイトル:『Impact of COVID-19 on antidepressant prescription: a matched cohort study using the National insurance claims database in Japan』
本研究は厚生労働省の革新的自殺研究推進プログラムの支援を受け自殺予防対策につながる重要なエビデンスを提供する目的で実施されました。
当研究室が培ってきた医療ビッグデータの解析力を活かし、日本のナショナルデータベースを利用して約250万ペア(合計1,600万人)を対象とした大規模マッチドコホート研究を実施しました。COVID-19感染者グループでは、非感染者グループに比べて抗うつ薬の新規処方が有意に増加し(累積発生差:841件/100万・人月、発生率比(IRR):1.56[95%CI:1.54–1.58])、特にセロトニン拮抗・再取り込み阻害薬(SARI)での増加が顕著でした(IRR:2.18[95%CI:2.11–2.25])。さらに、65歳以上の高齢者(IRR:2.02[95%CI:1.98–2.07])や、Charlson併存疾患指数(CCI)が高い方(IRR:1.82[95%CI:1.77–1.88])で特に処方の増加が見られました。
COVID-19感染後のメンタルヘルス問題、とりわけうつ病や不安症状などは多くの方が直面する深刻な課題です。本研究の成果が、問題の早期発見と効果的な介入につながることを願っております。
本論文はオープンアクセス(OA)として公開されており、どなたでも自由にアクセスし、詳細をご覧いただけます。
研究成果はこちらからご確認ください。
https://bmcpsychiatry.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12888-025-07172-w
今後とも皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

Soshin Press Vol.6発刊のお知らせ

この度、2025年の「Soshin Press」を発刊することになりました。

今後とも広島大学総合内科・総合診療科教室を宜しくお願いいたします。

 

Soshin press Vol.6はこちらからご覧になれます → Soshin Press 2025