吉田先生の論文がAging Clinical and Experimental Researchに掲載されました

Yoshida, S., Miyamori, D. & Ito, M. Effect of the 2018 Japan floods and COVID-19 pandemic on cognitive decline among atomic bomb survivors in Hiroshima, Japan: a retrospective cohort study. Aging Clin Exp Res 37, 152 (2025). https://doi.org/10.1007/s40520-025-03054-z

本研究は、2018年の西日本豪雨とCOVID-19パンデミックという2つの大規模災害が、広島の原爆被爆者の認知機能に与えた影響を調査しました。広島の被爆者16,000名以上を対象に、2016年から2023年までの介護レセプトデータをもとに認知機能の変化を分析しました。その結果、西日本豪雨下では、他の集団と比較して差は見られませんでしたが、パンデミック下で被爆者の認知機能は低下しにくかったことが明らかになりました。戦後約80年となる現在においても、被爆者として生きてきた社会的な背景が日常の健康状態に影響している可能性を示しました。
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