総合診療医とは?

健康のトータルサポーター

「総合診療」とは、患者さんが自分らしい生活を送れるように、あらゆる健康問題に対して包括的な医療・ケアを提供する専門分野です。

われわれ総合診療医は「健康のトータルサポーター」として、風邪や高血圧といった一般的な疾患から診断が難しい疾患、複数の疾患を同時に抱えている複雑なケース、さらには心の悩みまで、幅広く対応します。

総合診療医の特徴

包括性

小児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんの、多様な症状や疾患を同時にみることが可能です。身体だけでなく、心や生活も含めた患者さんの全体像を把握し、ケアします。

継続性

患者さんの健康状態を長期的にモニタリングし、病気などの問題が起きた時には必要な介入を行います。病気の治療だけでなく予防医療や健康維持にも重点を置きます。

協調性

様々な専門家と連携し、チームで患者中心の医療を実践します(患者さんもチームの一員です)。院内にとどまらず地域の多職種とも連携し、地域密着型の医療を目指します。

総合診療医の重要性

現代の高度に専門化した医療では、どの診療科を受診したらよいか分からない患者さんを適切な診療科につないだり、複数の専門科にまたがる問題を一元的に解決したりする「ハブ」のような医師の存在が不可欠です。医療を必要とする全ての患者さんに適切な医療を均等に提供するために総合診療医の力が求められています。

総合診療医の未来

社会の高齢化が進む中、総合診療の重要性はますます高まっています。地域医療の要として、地域医療と高度医療をつなぐ「架け橋」として、そして患者中心の医療の実践者として、総合診療医は医療の未来を担う重要な役割を担っています

総合内科・総合診療科ロゴについて

オレンジの部分は、周囲の円がM、中心の円がGをモチーフにしており、GM(Genreral internal Medicine)を現し、丸い形で「幸福の実」を表現しています。

青い部分は、「家族の木」を表現しています。

家族の木幸福の実がなるように、
知性と冷静さをもって診療にあたるというイメージとなっております。

研究紹介

公衆衛生と孤立死リスク
独居高齢者を中心とした孤立死のリスク要因に注目し、特にアルコール乱用との関連性を明らかにする研究を行っています。これにより、社会的孤立や精神的健康の観点から孤立死予防策を提案することを目指しています。研究結果は、地域社会での支援体制構築や政策的介入の設計に役立つと期待されています。
COVID-19パンデミックの影響
COVID-19パンデミックの初期における医療提供体制の混乱が、細菌感染症の診断やがん治療にどのような影響を与えたかを検討しています。これにより、パンデミックなどの非常時における医療サービスの脆弱性を分析し、将来の危機管理体制強化に向けたデータを提供しています。特に、がん登録データを用いた媒介因子分析にも取り組んでいます。
自殺リスク評価と予防
医療ビッグデータと法医学データを統合したコホートデータベースを用い、自殺リスクの要因を特定する研究に取り組んでいます。具体的には、兵庫県におけるデータを活用し、社会的および個人的な要因がどのように自殺に関与しているかを解析しています。この研究は、地域社会での予防プログラムや政策形成における基盤となることを目指しています。
原因不明熱(FUO)の研究
診断が困難な原因不明熱(FUO)の患者を対象に、病因の特定と最適な治療法を模索する研究を行っています。画像診断技術や分子生物学的手法を組み合わせ、従来の診断法では発見が困難であった病態を解明することを目指しています。また、FUO診断における新たなプロトコルの開発にも取り組み、臨床現場での診断精度向上を図っています。
希少疾患と症例報告
治療に伴う副作用や稀少疾患の患者における特殊なケースについて、詳細な症例報告を行い、そのメカニズムを解明する研究を進めています。これらの病態に対する理解を深め、個別化医療の発展に寄与しています。この分野の研究は、希少疾患患者への適切な診断と治療指針の確立を目指す重要な取り組みです。