総合診療科について

Q.総合診療専門医の専門性がわかりにくいです。結局何をする科なのですか?
A.もっともよく受ける質問の一つであり答えにくい質問の一つでもありますが、「ジェネラリストであること」、平たくいうと「広く浅くみること」を追求することこそが総合診療専門医の専門性といえます。現代の高度に細分化された医療の現場では、複数の診療科が関わったためコントロールが難しくなってしまう事例や、逆に診療科の谷間に落ち込んでしまって適切な診療が受けられない事例などが多くみられます。こうした事例を拾い上げすくい上げて対応できる守備範囲の広さ、コーディネート能力の高さはわれわれ総合診療科の強みです。他の診療科がそれぞれの専門性で患者さんを笑顔にしているのと同じように、われわれでなければ笑顔にできない患者さんが確実にいらっしゃいます。
Q.総合診療科を選んで大丈夫かと周りから言われてしまいますが、実際どうなのでしょうか?
A.総合診療専門医はまだ新しく人数も少ないうえ、社会的な理解も十分とはいえない専門医です。不安を感じるのも無理はありません。広島県の現状を言うと、毎年多くの医療機関から医師派遣のご依頼をいただきますがそれにお応えすることができておらず、需要と供給のバランスがとれていない圧倒的な売り手市場です。日本全国で考えても同じ状況でしょう。活躍の場所は無数にあり、「くいっぱぐれる」心配はまずありません。
Q.率直に言って、頭がよくないとやっていけませんか?
A.「頭がよい」というのを「勉強ができる」「知識がある」という意味でとらえるとすれば、その必要は全くありません。インターネットの発展やAIの登場などで、知らないことは調べればよい(むしろ調べなければならない)時代になってきています。重要なのは目の前の問題をどのように解決するかという問題解決能力ですが、これは3年間の研修で自然と身についてきます。
Q.幅広い疾患に対応できる自信がないのですが大丈夫ですか?
A.最初からそれができる人はいません。3年間の研修で多くの症例を経験すれば自然と対応できる疾患の幅が広がっていきますので大丈夫です。
Q.難しい疾患や珍しい疾患ばかりをみなければいけませんか?
A.他の診療科で診断がつかなかった患者さんが紹介受診され、難しい疾患や珍しい疾患であったということもしばしば経験しますし、そこに面白さを感じることもあります。ただ、それは総合診療科が担う役割のほんの一部に過ぎません。Common disease を当たり前のようにみることができることが、総合診療科が担う重要な役割だと考えています。

専門研修について

Q.3年間のローテーションはどのように決定されるのでしょうか。
A.専攻医一人一人のニーズに最大限配慮し、1年ごとにローテーションを決定していきます。特別な事情がない限り、確実に3年間で研修が終了できるようにローテーションを組んでいます。
Q.転勤は多いのでしょうか?県外に転勤になることはありますか?
A.3年間で多様な研修を行うプログラムの特性上、1年ごと(短ければ半年ごと)の転勤は避けられません。その点については不便だと感じることがあるかもしれませんが、ご了承ください。当プログラムの連携施設は全て広島県内にあるので、研修期間中に県外に転勤になることはありません
Q.救急研修は必須ですか?救急車対応が苦手なのですが…
A.3年間の研修期間のうち3か月以上の救急研修が義務付けられていますので、どうしても苦手な場合はこの期間だけは頑張りましょう。どの施設でも不安のない研修ができるよう経験豊富な指導医が指導しますし、次第に救急車対応が苦にならなくなってくることも多いです。救急車対応はどの診療科の医師にとっても必須の業務ですので、集中的に救急研修ができることはむしろメリットだともいえます。
Q.いわゆる「田舎」での勤務はありますか。
A.3年間の研修期間のうち半年間は「医療資源の乏しい地域」で行うことが義務付けられています。市街地から離れた施設での研修ですが、その地域でしかできない経験ができるため必ずや貴重な研修になるでしょう。専攻医の不利益にならないように、面談やレジデント・デイをオンラインで行うなどの工夫をしています。
Q.研修期間を地域枠や奨学金などの義務年限にあてることはできますか?
A.3年の研修期間全てを義務年限にあてることは難しいですが、指定の施設が当プログラムの連携施設になっている場合、その施設での研修期間を義務年限にあてることはもちろん可能です。ぜひご相談ください。
Q.産休や育休をとることはできますか。
A.各施設の規定に沿った産休・育休を取得することが可能で、男性医師の育休取得例も増えてきています。休業が 6 ヶ月を超える場合は研修期間を延長する必要があり、産休・育休の他、病気による休業や介護のための休業にも同様のルールが適応されます。
Q.学会発表や論文発表の指導は受けられますか?
A.3年間の研修のうち少なくとも 1 回の学会発表または論文発表が必要です。当科の専攻医は日本病院総合診療医学会、日本内科学会、日本プライマリ・ケア連合学会などで発表することが多いです。どの学会で発表する際も、各施設の指導医による指導が受けられます。
Q.内科専門医や家庭医療専門医の取得を目指す場合も研修施設は変わりませんか?
A.当プログラムの連携施設内で、内科専門研修に対応している施設、家庭医療専門研修に対応している施設がありますので、それらの施設で研修していただきます。
Q.親が高齢のため早めに実家を継承したいのですが、専門研修終了後の進路にはどのような選択肢がありますか?
A.専門研修終了後の選択肢としては引き続き当科の関連施設で勤務する他、大学院進学、継承開業、新規開業、国内留学、海外留学などが挙げられます。当科としては、専門医取得後のみなさんには指導医となって一定期間は後輩たちの指導に当たってほしいと考えています。ただ、個別の事情には最大限配慮しますのでご相談ください。

医局について、その他

Q.プログラムに所属する場合、医局にも所属しなければいけませんか?
A.

当科のプログラムに所属することと医局に所属することは同義と考えてください。医局にネガティブな印象を持っている方もいるかもしれませんが、若手医師の教育や医師の適正な配置など医局の果たす役割は大きいです。専攻医にとっても総合診療専門医取得を目指す多くの同士がいることは大きなメリットだと考えています。当科を選んでよかったと思っていただけるような医局運営を心掛けています。

Q.医局の雰囲気はどうですか?
A.まだまだ歴史が浅く若い医局員が多いため、明るい雰囲気の医局です。医局員同士の仲がよいことは当科の長所の一つです。
Q.他大学出身でも問題なくやっていけますか?
A.もちろんです。出身大学によって区別することは一切ありませんし、現在プログラムに所属している専攻医でも広島大学出身は半分程度しかいません。
Q.他科からの転身を検討しているのですが、可能ですか?
A.大歓迎です。過去にも他科の専門医を取得したあと当科で学びなおした方がいらっしゃいましたし、現在のスタッフにも他科からの転身組がいます。当科に新しい風を吹かせてくださるメンバーの加入をお待ちしています。
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