論文掲載のお知らせ:ウイルス感染と腸重積の関連を検討した研究が掲載されました

このたび、当科が関わる研究成果として、ウイルス感染と腸重積の発症リスクとの時間的関連を検討した論文

“Temporal Association Between Viral Infections and Intussusception: Comparing SARS-CoV-2 and Adenovirus Using Self-Controlled and Case-Control Designs”

が公開されました。
腸重積は小児にみられる重要な救急疾患の一つであり、早期診断と適切な治療が必要です。一方で、ウイルス感染が腸重積の発症とどのように関連するかについては、感染症流行後の臨床現場でも関心の高いテーマです。

本研究では、SARS-CoV-2感染とアデノウイルス感染に着目し、腸重積との時間的な関連を、自己対照デザインおよび症例対照デザインを用いて比較検討しました。これにより、感染症と小児救急疾患との関連をより精密に評価し、感染後に注意すべき臨床像を明らかにすることを目指しています。

広島大学病院 総合内科・総合診療科では、感染症、救急・総合診療、臨床疫学、医療ビッグデータ解析を横断的に組み合わせ、日常診療で生じる疑問を科学的に検証する研究に取り組んでいます。本研究は、感染症が多様な臓器・疾患に与える影響を明らかにし、より安全で質の高い医療につなげることを目指す取り組みの一つです。

論文情報

Temporal Association Between Viral Infections and Intussusception: Comparing SARS-CoV-2 and Adenovirus Using Self-Controlled and Case-Control Designs.

DOI: "https://doi.org/10.1016/j.jpeds.2026.115182" (https://doi.org/10.1016/j.jpeds.2026.115182)

論文掲載のお知らせ:COVID-19後の不整脈関連リスクに関する研究が掲載されました

このたび、当科が関わる研究成果として、COVID-19罹患後の不整脈関連リスクを包括的に解析した論文

“Persistent Arrhythmogenic Effects of COVID‐19: A Comprehensive Analysis of Device Implantation and Antiarrhythmic Interventions in Japan”


が公開されました。

 

COVID-19は急性期の呼吸器感染症としてだけでなく、罹患後にもさまざまな健康影響を残す可能性が指摘されています。特に循環器領

域では、不整脈、心筋障害、血栓症などとの関連が注目されており、感染後の長期的なフォローアップや医療提供体制を考えるうえで重要な課題です。

 

本研究では、日本の医療データを用いて、COVID-19罹患後における不整脈関連アウトカムを検討しました。具体的には、デバイス植込みや抗不整脈治療など、臨床的に重要な治療介入に着目し、CO

VID-19後に持続する可能性のある不整脈リスクを包括的に評価しています。


本研究の意義は、COVID-19後遺症を単なる自覚症状の問題としてではなく、実際の医療介入を必要とする循環器疾患リスクとして捉え直した点にあります。感染症と慢性疾患、急性期医療と長期予後をつなぐ視点は、総合内科・総合診療科が担う重要な役割の一つです。

論文情報

Persistent Arrhythmogenic Effects of COVID‐19: A Comprehensive Analysis of Device Implantation and Antiarrhythmic Interventions in Japan.

DOI: "https://doi.org/10.1002/joa3.70363" (https://doi.org/10.1002/joa3.70363)