当科の研究論文および症例報告が国際学術誌に掲載されました!

宮森大輔准教授が責任著者を務めた研究論文(原著論文)および症例報告・文献レビューの計2編が、国際学術誌『BMC Public Health』ならびに『Cureus』にそれぞれ掲載されました。

大規模医療データを活用した臨床疫学研究から、地域医療の現場に直結する感染症の症例検討まで、総合診療科ならではの幅広い視点から得られた知見を発信しています。

1. COVID-19罹患と抗アレルギー薬の新規処方リスクに関する検討(原著論文)

『BMC Public Health』掲載

国内の大規模レセプトデータベースを用いたマッチドコホート研究により、COVID-19罹患後に抗アレルギー薬が新規処方されるリスクを検証しました。

解析の結果、COVID-19罹患群では非罹患群と比較して抗アレルギー薬の新規処方率が有意に高く、その影響は罹患後1年以上にわたり持続することが示されました。特に高齢者や基礎疾患を有する集団で顕著であり、罹患後症状(いわゆる後遺症)に対する長期的な経過観察と、個々のリスクに応じたフォローアップの重要性を提言しています。

  • タイトル: COVID-19 and subsequent new allergy drug prescriptions: a matched cohort study in Japan

  • 著者: Daisuke Miyamori, Shuhei Yoshida, Masanori Ito

  • 掲載誌: BMC Public Health (2026)

  • DOI: https://doi.org/10.1186/s12889-026-29757-0

2. 日本紅斑熱の家族内集積事例に関する検討(症例報告・文献レビュー)

『Cureus』掲載

西日本を中心に注意を要するマダニ媒介性感染症「日本紅斑熱(Japanese Spotted Fever: JSF)」について、同一家族内で時間差をもって発症した集積事例を報告し、文献的考察を加えました(筆頭著者:西丸遥奈先生)。

家族内での発症順序や受診タイミング、早期の抗菌薬投与介入が予後に与えた影響を詳細に分析・考察しています。流行地域における初期診療・プライマリ・ケアにおいて、迅速な診断・治療介入とともに、同居家族への注意喚起と早期受診を促すことの重要性を強調した報告です。

  • タイトル: Sequential Onset and Prognostic Impact of Japanese Spotted Fever in a Family Cluster: A Case Report and Brief Literature Review

  • 著者: Haruna Nishimaru, Daisuke Miyamori, Nobuhiro Hirano, Masanori Ito

  • 掲載誌: Cureus, 18(6), e111249 (2026)

  • DOI: https://doi.org/10.7759/cureus.111249

当科では今後も、日常の臨床現場から生まれるクリニカル・クエスチョンをもとに、質の高いエビデンスの発信と地域医療への貢献に努めてまいります。

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