緊急医療対応から健康診断の結果についての相談まで、幅広く行う医療のことです。プライマリ・ケアを行う医師(総合医)は、そのための専門的なトレーニングを受けており、患者さんの抱える様々な問題にいつでも幅広く対処できる能力を身につけている『何でも診る専門医』です。
また、最適の専門医を選択し、バトンをつなぐ役割でもあります。
在宅診療や地域の保健・予防など、住民の健康を守る役目も担っています。
●診療範囲
多様な病状の診断、治療を行うため、様々な専門分野の知識を幅広く必要とします。
プライマリ・ケアでは、病気になる前の段階からアフターケアまで幅広く患者さんに対応します。
●総合医の役割
地域住民によく見られる症状に幅広く対応する
初期診療に対応し、他の専門医を適切に紹介する
●将来性
医師不足などから起こる様々な問題に、総合医を増やすことで対応しうると考えられ、
日本プライマリ・ケア連合学会、日本病院総合診療医学会、日本医師会などが総合医の増加へ向け様々な取り組みを行っています。
一人の医師が担当できる範囲は限られています。
10年後には医師の3割は総合医となっているべきだという意見もあり、総合医という職のニーズが高まっていると言えます。