●総胆管結石症の再発予防に対するウルソデオキシコール酸の有効性と安全性の評価
総胆管結石症は治療後の再発率が高く、患者さんは度重なる入院治療を要する問題があります。本研究は、胆嚢結石などの治療に用いるウルソデオキシコール酸の再発予防効果と安全性について全国多施設研究を行っています。
●高度肥満者の減量手術による影響と減量成功例の要因
肥満の健康障害への影響や、社会への影響は多く語られている。我が国での肥満症の治療は、食事運動療法が中心であったが、2014年より我が国でも外科的治療(スリーブ状胃切除術)が保険適用となりました。減量手術前後のさまざま要因を検討し減量手術成功例の要因を検討します。
●びまん性肝疾患患者に対する運動介入
生活習慣に密接に関係した疾患であるNAFLDなど、慢性肝疾患に罹患している患者に継続した運動指導を行います。脂肪量に加え、肝硬度(線維化)や肝血行動態の変化、筋肉量の運動による経時的変化について調べ、その進行予防のために必要な運動内容について探るとともに、進行メカニズムの解明を行います。また、非侵襲的に肝内部echo patternを定量評価するためのモダリティとして、他検査と比較したエコーでの簡便かつ新たな評価法を提案します。
●初期研修医に求められるスキル
厚生労働科学研究(指定研究)「医師国家試験の改善に関する研究」を分担しています。初期研修のスタート時点に必要なスキルを熟慮して医師国家試験の在り方を検討しています。クリティカルケアに軸足をおく実践的な評価手法の構築を目指しています。
●メタボリック症候群に基づく非アルコール性肝疾患の病態解明
高血圧を背景とする脂肪性肝疾患の発症メカニズムと核内レセプターの関わりを明らかにしてリガンドを用いる治療戦略の構築を目指しています。
●難病対策事業(肝・胆道疾患、膵疾患)
難治性疾患克服研究事業として、肝内結石調査研究班(平成15-19年度)、「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究班(平成20-25年度)の中で胆汁分析を中心に研究活動を継続しています。平成21年からは難治性膵疾患研究班にも参画しています。